68番 探す　　　　エド→ウィン　映画再会ネタ

「……………さん、エドワードさん？」
「え？あぁ、ごめん、アルフォンス。」
「最近よくぼやーっとしてますけど。」
「そうか？」
ここは西暦1923年、ドイツ・ミュンヘン。
アルを錬成して、飛ばされてきた。
アルをキチンと戻せたかと同時に、気になることが１つ。
……ウィンリィは、どうしてるだろう。
つい、町中で金髪のポニーテールの女性を見かけると
『ウィンリィ………。』
と、ぽやっとして電柱とかにぶつかったり。
彼奴(あいつ)、どうしてんのかなぁ…………。

突然開かれた、元の世界への道。
アルフォンスのおかげで、オレは門の向こうへ帰った。
そこには、アルと、ウィンリィがいた。
ずっと探した、オレが唯一守ると決めた女性(ひと)。
やっと、また会えた。
彼奴の機械鎧(オートメイル)はピッタリはまる。
でも、その再会も極僅かな時間で。
オレはまた、門を破壊するために向こう側へと行った。

もう、会えない。
それは、解(わか)っている。
でも、まだ。
彼奴(ウィンリィ)を探すオレがいる。
オレはいつになく、彼奴のつけてくれた、
最後の機械鎧を、大切にしている。

なんせ、あっちの世界から持ってきたウィンリィとの思い出の品なんて、
…………ほかに、一つもないのだから。


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はい、映画２弾。29番・向こう側のエド編。
かなり修正しました。修正前はもっとすごいことが書いてありました。
エドがヘタレというか微エロというか攻めというか…。
自分で恥ずかしくなったのでやめました。
もうちっと文才があれば……ガハッ（吐血

背景協力：時雨−しぐれ−・福瀬 奈菜　様
2006年1月30日 UP