偽りの愛情 プロローグ
シトシトと雨が降る夜。
私の目の前には、一人の男の子。
「サヨナラ、だな。」
「………………。」
「そんな悲しそうな顔すんなよ。もっといいヤツ見つけろよ。」
「………。」
くるっと身を
翻
(
ひるがえ
)
し、私から離れていく。
―勝手に、どこへでも行けば―
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つづく
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